【2456日目】心のワリキリ

ロマサガファンとしてはこれやりたいんですけど、Amazonレビューが低いのが気になる。。。あとはやる時間が無い(笑)。仕事が一段落したら検討します〜。

本日は実家で一日育児兼仕事。来週の「障がい者の性」基礎研修@千葉社協の準備も一通り完了。千葉の皆様、宜しくお願いいたします!

新刊の執筆もコツコツ進めております。「身体のワリキリ」と「心のワリキリ」がキーワードになりそうな予感が。。。子どもを寝かしつけた後に地道に書き進めたいと思います〜。

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一般社団法人ホワイトハンズ 
 
代表理事 坂爪真吾(さかつめ・しんご)
 
私たちは、「新しい性の公共」をつくります。
 
新刊『男子の貞操』(ちくま新書)、好評発売中!

★ホワイトハンズ:2015年のイベント予定

■1月15日(木) 「生と性のバリアフリー手帳」発売開始!

■1月28日(水) セックスワークジャーナル・ジャパン2号、発売開始!

■2月15日(日) 「障がい者の性」応用研修@渋谷

■2月22日(日) ららあーと@東京

■3月8日(日) 風俗福祉基礎研修2015@渋谷

■3月22日(日) セックスワーク・サミット2015@渋谷


■4月12日(日) 福岡で解く!ニッポンの「夫婦の性」のジレンマ

■4月12日(日) 「障がい者の性」基礎研修@福岡

■5月17日(日) 「障がい者の性」基礎研修@渋谷

■5月30日(土) 「障がい者の性」基礎研修@広島

■5月31日(日) 「障がい者の性」基礎研修@大阪

■6月14日(日) 「障がい者の性」基礎研修@名古屋

■7月11日(土) 生と性のバリアフリーフォーラム2015@渋谷

■7月18日(土) セックスワーク・サミット2015 「東京五輪と性風俗の未来」

【2455日目】育児しつつ雑務

評価:
BLUE ENCOUNT
KRE
¥ 1,258
(2015-01-28)

FM PORTのパワープッシュ。東京出張のBGMにしております。

本日は、午前充電で午後育児しつつ雑務。出張が続くので、育児の疲れをためないように休みながら仕事します〜。

執筆中の新刊新書、取材のアポが取れて上機嫌であります。今年は2冊出せるように頑張ります。

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【2454日目】書評『ベテラン風俗ライターが明かすフーゾク業界のぶっちゃけ話』(吉岡優一郎:彩図社)



『ベテラン風俗ライターが明かすフーゾク業界のぶっちゃけ話』(吉岡優一郎:彩図社)献本頂きました!ありがとうございました。

気が付けば、国内で発行される主要風俗関連書籍の大半を事務局に献本して頂いているような気が。もはや完全に裏社会のNPOですね(笑)。


第3章の風俗サイトの裏話が非常に面白かったです。東京トップレス・工藤さんの『風俗情報誌は俺たちが潰してしまった』発言にある通り、あれほどあった風俗情報誌、ほとんど消えてしまいましたよね。

大学時代に歌舞伎町研究をしていた当時、『MAN-ZOKU』は無機質なカタログ電話帳みたいでつまらないと思っていた私は、個性的なコピーと無駄な情熱に溢れた『ヤンナイ』が好きだったのですが、結局残ったのは『MAN-ZOKU』だけだった、というところに時代を感じます。


また地方デリヘルの「複数看板」問題、やっているところは確かに多いですが、個人的にはあんまり上手く行かないことの方が多いような気がします。サイト数を増やせばアクセスが増える=売り上げが増える、という発想自体が根本的に間違っている気が。ブランドを複数化・細分化しても、専門でやっている店には勝てないでしょうし。もうかるのはサイト作成を請け負う業者だけですよね。

風俗業界のピケティみたいな学者さんが出てきて、デリヘルの世界の「r>g」=風俗情報サイト(広告代理店)の資本収益率はデリヘル店の成長率を必ず上回る、ということが証明されたら面白いですよね。デリヘル自体が、広告代理店やIT業者に利益を吸い取られるために存在する業態である、ということが明らかになれば、働き方や経営の仕方も変わってくるような気が。

SWASHさんや水嶋かおりんさん、そしてホワイトハンズも最後の最後で出てきますので、コンビニや駅のキオスク等で、ぜひ手に取ってみてください。


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【2453日目】「障がい者の性」応用研修@渋谷!



本日は、渋谷にて「障がい者の性」応用研修を開催いたしました。天気は快晴。新宿の全景を一望できる、絶景の会場でした。



10時から17時まで、約6時間、みっちり講義とワークショップを行いました。多様なバックグラウンドの参加者の方々同士のディスカッション、非常に盛り上がりました。



東京のみならず、九州からお越しくださった方も。長時間お付き合いくださり、ありがとうございました!

帝京大学のドキュメンタリー取材も入りました。撮影、お疲れ様でした!







研修の詳細は、後ほど、ホームページでアップいたしますね。

そして、なななんと、研修に性教育の泰斗・村瀬幸浩さんがお越しくださりまして、終了後にふじみんさんと三人で記念撮影!



村瀬先生、戦後の「性教育」というジャンルそのものを作り出したパイオニアの一人で、スターウォーズで例えればグランドマスターのヨーダのような御方です。自称孫弟子の一人として、ダークサイドに落ちないように頑張ります笑。

村瀬先生をご紹介くださったふじみんさん、ありがとうございました!

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【2452日目】「障害者の性」基礎研修@千葉県社協(2月27日)のお知らせ

2月27日(金)13時〜、千葉県社協の社会福祉研修センター様にて、「障害者の性」基礎研修@千葉やります!

既に満員のようですが、定員枠を拡大してくださるようなので、ご興味のある方はぜひお申し込みください。

意外にも、千葉で研修・イベントやるのは創業以来初めてですね。

本八幡や西船橋、八千代台や津田沼、松戸あたりは学生時代バイトで通いまくったので、千葉自体にはなんとなく親近感があります。

千葉県民の皆様、27日(金)、千葉県社会福祉センターにてお会いしましょう!


さて明日は、丸一日、「障がい者の性」応用研修@渋谷ですね。長丁場ですが、参加予定の皆様、よろしくお願いいたします。

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【2451日目】「サンキュー」摘発問題から考える、性風俗業界の現状と課題(3月22日)

3月22日(日)のセックスワーク・サミット2015@渋谷、本編前のスピンオフで、サンキュー摘発問題を扱います。

ゲストは、風俗プレナーの大崎柳也さんです。

本編参加の方は無料で参加できますので、ぜひお申し込みください〜!

これまでのサミットの中では、最も業界関係者向けの内容の回になりそうなので、これまで参加するタイミングがつかめなかった全国のデリヘル経営者・従業員の方、ふるってご参加ください。



「サンキュー」摘発問題から考える、性風俗業界の現状と課題


<開催趣旨>

 サンキューグループ摘発問題の裏側にある業界事情・社会背景を徹底分析する

<主な論点>

1.【サンキューとは何だったのか】営業の実態、働く女性や男性客、業界内外での評判や立ち位置など

2.【なぜ摘発されたのか】警察が摘発に踏み切った理由、自作自演の適正化マーク・業界団体の問題など

3.【今回の摘発から、何を学ぶべきか】事件の教訓、今後性風俗業界が向かうべき方向とは


2015年1月20日、全国21都道府県に展開するデリヘル店「サンキューグループ」の経営者や店員ら計21人が、
売春防止法違反の疑いで警視庁に逮捕された。全国展開のデリヘル店が一斉摘発されるのは、初めてのことだ。

サンキューグループは、店名通り、「30分3900円」という破格の値段でヘルスサービスを提供する激安店を経営。
フランチャイズによって全国展開を行い、デリヘル界では良くも悪くも有名な存在だった。

価格破壊で業界を席巻する一方、サンキューを利用した男性客からの「写真と実際の女性が違いすぎる」といった苦情や
働く女性からの「本番行為を強要された」という通報が、相次いで警察に届けられていた。

低価格ゆえに、ハードなサービスの無料オプションが常態化しており、業界関係者の間では、「風俗の墓場」と揶揄する声もあった。
摘発直後には、「サンキューでしか働けない女性は、これからどうするんだ?」という声がネット上で飛び交った。

今回の摘発に関して、メディアで報じられたのは、「悪徳経営者が違法行為を行って、年間4億円も儲けていた」という表面的な部分のみである。

しかし、経営者だけを「悪」とみなして、摘発して済む問題だろうか。
「サンキューは、貧困女子に、居場所と日銭を提供するためのボランティア団体のようなものだ」と語る業界関係者もいる。

サンキューをめぐる問題の背景には、これまでのサミットで議論してきた「風俗嬢の社会復帰」「セックスのデフレ化」「生サービス」
「若年女性の貧困」「買う側の男性の性的貧困」など、これからの性風俗業界を考えていく上で避けて通ることのできない多くの問題が内包されている。

今回のサミットでは、急遽、スピンオフ企画として、業界事情に詳しい風俗プレナーの大崎柳也氏をお招きして、
サンキューグループ摘発の裏側にある業界事情・社会背景を徹底分析してみたい。


詳細はこちらから!


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【2450日目】『売春防止から女性支援へ 法改正への動きが加速』について

先日、ハフィントンポストに掲載された記事『売春防止から女性支援へ 法改正の動きが加速』が各所で話題になっているので、セックスワーク・サミットの主宰者として、情報整理の意味も含めて、本ブログで言及しておきたいと思います。


<参考資料リンク>

●シンポジウムのPDF 平成
26年度シンポジウム「要保護女子の収容・保護・更生から女性の人権へ 〜今こそ変えよう売春防止法〜」

●日弁連 刑法と売春防止法等の一部削除等を求める意見書


まず、記事で出てくる婦人保護施設とは、売春防止法によって定められた「売春を行う恐れ」のある「要保護女子」の「収容・保護」を目的とする施設です。DV被害者や人身取引被害者の保護の役割も果たしています。

「婦人保護施設と売春・貧困・DV問題」(須藤八千代・宮本節子編:明石書店)によると、2008年の時点で、婦人保護施設は、全国に49施設存在します。

社会福祉施設としての婦人保護施設の特徴は、以下の通りです。

1.全国的な総数が極めて少ない

2.利用者数が少なく、定員割れを起こしている

 ⇒ 総定員数1389人中、在所者は569人。在所率は40.9%にすぎない。

3.公立公営の施設が多い

4.措置施設である

5.利用者は、女性限定


性風俗業界で働く女性、売春産業で働く女性の総数は、推計数十万人とされていますが、その中で、婦人保護施設に入所しているのは、わずか500人強。しかも、その半数近くはDV被害者。つまり、婦人保護施設は、事実上「売春を行う恐れのある女子の収容・保護施設」としては、ほとんど機能していません。

この背景には、売春や性風俗産業、そして、そこで働く女性の姿や属性が、「見えにくくなった」「分かりにくくなった」ことが挙げられます。

実際に婦人保護施設に勤務されている方からお話を伺ったことがあるのですが、婦人保護施設に来る女性は、いわゆる『最貧困女子』が多い。売春が原因でそうなった、という単純な話ではなく、DV・離婚・虐待・障害・病気・貧困など、複合化された困難を抱えて、どうしようもない状態で施設にたどり着く場合が多いそうです。

そして、鈴木大介さんが『最貧困女子』で書かれているように、こうした施設と彼女たちは、極めて相性が悪い。記事中にも書かれていましたが、彼女たちから見れば、携帯を取り上げられ、子どもからも引き離されてしまう婦人保護施設は「刑務所」以外の何物でもない。

つまり、婦人保護施設は、『最貧困女子』を支援・救済する唯一の既存の制度であるにもかかわらず、専門性のある人材の欠如や予算の不足もあって、ほとんど機能していない、という現実がある。


そこで、『最貧困女子』の問題にきちんと対応できるだけの制度や支援策をつくろう、というのが、今回の動きの(表面上の)大まかな趣旨だと思います。これに関しては、特に批判する人はいないはず。ぜひ、これまでの婦人保護施設では支援できなかった層をケアできるような仕組みを作ってほしいと思います。


問題になるのは、『最貧困女子』を支援するための仕組みづくりの話が、いつのまにか売春防止法の批判や改正問題にすり替えられている点。

もちろん、売春防止法に女性蔑視的な部分があるのは事実ですし、いずれそれらを改正する必要があるとは思いますが、売春防止法自体が『最貧困女子』を生み出している原因ではないし、売春防止法を変えれば『最貧困女子』のケアがやりやすくなる、ということも無いと思うんですよね。

婦人保護施設がまともに機能していないのは、「売春防止法の使い勝手が悪いから」でも「売春防止法に女性を処罰する発想が残っていて、売春の原因が追究されていないから」でもない。単純に、半世紀以上前の赤線時代の発想を引きずっていて、メディア化・ボーダーレス化・デフレ化した性風俗や売買春の現状に全く追いついていないからでしょう。

セックスワーク・サミットでも繰り返し議題に出していますが、男性を「性的搾取の加害者」とみなし、女性を「救済すべき弱者」「性的搾取の被害者」とみなす視点では、性風俗や売買春の問題は、理解も解決もできない。

仮に新法を作るのであれば、「加害者/被害者」「搾取/非搾取」の二項対立図式ではない、新しい視点をベースにした上で、福祉や人権、女性の自立支援を論じていくべきだと思います。そのための議論は、一部の婦人保護施設の関係者だけでなく、性風俗業界の関係者も交えて、どんどんやるべきでしょう。


一方、こうした婦人保護施設関係者の動きを、「買春者処罰を狙う者」として批判する動きもあります。


売防法を制定し、維持してきた勢力が「売防法改正」を言い出した意図を見抜け(松沢呉一)


これに関しては、確かに歴史的な文脈を見ればその通りなのかもしれないのですが、個人的には若干違和感があります。

実際、私も婦人保護施設団体の上層部の方とお話したことがあるのですが、そもそも婦人保護施設自体が、全然一枚岩じゃないんですよ。みんながみんな「買春者を処罰しろ!」という意見では決してなく、「買春者の処罰は不要」「時期尚早」という声もあり、施設によって主張にバラツキがある。

また、施設の現場で働いておられる方も、決してゴリゴリのキリスト教系保守派やガリガリのラディカルフェミニストみたいな人ではなく、少なくとも私がお会いした方は、真面目で信頼できる普通のソーシャルワーカ―でした。何らかの宗教的・思想的信念に基づき行動している人ばかりでは、決してない。他の福祉分野や施設と同じように、一人ひとりの利用者ときちんと向き合って、苦労しながら一生懸命働かれている人たちでした。

また、「買春者処罰」については、そもそも「買春者」とは誰か、という問題がある。

シンポジストの角田由紀子さんの著作「性と法律」などを読む限りでは、おそらく、婦人保護施設系の論客の方々が想定している「買春者」とは、(好意的に解釈すれば)違法な管理売春や人身取引によって女性を搾取・支配している組織や個人から、何の罪悪感も抱かずに女性を買う男性たちのことだと思います。

もちろん、心情的には、全ての風俗客や個人売春の買い手も「買春者」として摘発・処罰してしまえ、と内心では考えられていると思いますが、婦人保護施設や外国人街娼の弁護の現場で長年働かれてこられた方々が、違法な管理売春の現場で苦しめられている国内外の『最貧困女子』たちを目の当たりにする中で、「買春者も処罰しろ」と主張されることは、ごく自然なことだと思います。

セックスワークジャーナル・ジャパンのインタビューでお話をお伺いした鈴木大介さんや仁藤夢乃さんも、「買う側の男性を何とかしてほしい」「まず買春おじさんを補導しろ」とおっしゃられていましたし。

未成年買春も含め、社会的・法律的・衛生的に問題のある「買い方」=女性の心や体を壊すような買い方、みんなの遊び場を壊すような遊び方をする男性陣は、問答無用で摘発・処罰してOKだと私も思います。

ただ、「買春者」が過大解釈されて、マナーを守ってきれいに遊んでいる風俗客や、成人間の合意の上で行われている個人売春や愛人契約まで、規制や摘発のあおりを食らうようなことになってはマズい。最貧困女子の支援や救済の問題と、性風俗産業や個人売春の問題は、きっちり区別して考えなければならない。

そして、仮に法律で買春を禁止して処罰対象にしたとしても、デリヘルで行われている本番行為、及び出会い系サイト等で行われている個人間売春は防ぎようも把握しようもないので、売春防止法と同様、確実にザル法になることは目に見えている。制定者の自己満足で終わることは、婦人保護施設関係者にとっても避けたいはず。

そう考えると、今必要なことは、婦人保護施設の機能不全を売春防止法のせいにして現実から目を背けることでもなく、婦人保護施設関係者を「買春者処罰を狙う、宗教的信念に凝り固まったやつら」とレッテルを貼ってディスることでもなく、「最貧困女子をケアするためには、どのような仕組みが必要なのか」というそもそもの原点に立ち返って、「買春者の処罰が必要であるならば、具体的に誰を『買春者』とみなすのか」「線引きはどうするのか」「そこに思想的な偏りや思い込み、現場に対する無知や偏見は混じっていないのか」という個別具体的な議論を、異なる立場・主張の人を交えた上で、丁寧に行っていくべきだと思います。

2015年のセックスワーク・サミットでも、そうした生産的な議論をしていきたいですね。



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【2449日目】書評『風俗で働いたら人生変わったwww』(水嶋かおりん:コア新書)


 

『風俗で働いたら人生変わったwww』(水嶋かおりん:コア新書)献本頂きました!
 

ネタっぽいタイトルにネタっぽい推薦文と、一見して単なる面白本にしか見えない装丁ですが、内容は「岩波新書かよ!」と唸らされるような超絶クオリティです。


全編にわたって名言満載で、読みながらページの端を折りまくってしまいました。

性風俗の世界には、「女が『男に媚びず』に生きていくためには、『男に媚びる』ことこそが最も合理的」(=武器としての女性性)という、逆説的ではあるが明快なプラグマティズムがある。

また、この世界は、「単なる性処理」の世界でもなければ、「女性器を商品化」している世界でもない。

単なる性処理しかできない嬢はそもそも稼げず、女性器自体にもはや商品価値はない。

こうした逆説や現状を理解せずして性風俗の問題を語ることはできないが、これらが議論の前提として共有されることはまだまだ少ないですよね。


実際に現場で働く男女や経営者、業界関係者だけでなく、学生から社会人、研究職から性教育関係者、行政からNPOに至るまで、どの立場にいる人がどう読んでも十二分に面白い、という恐ろしいまでに「ソーシャル」な一冊。私もちょっぴり登場しておりますので、ぜひ書店で手にとってみてください。




本書の比類なきクオリティの高さを鑑みると、性風俗の世界に理解がある人、及び理解があると世間から思われたい自称リベラルな人たちから、「貴重な当事者研究資料」だの「風俗新時代の幕開け」だのといった形容詞でもてはやされることが目に浮かぶし、実際にそうなって売れまくってほしいという思いもあるのですが、本書をただ絶賛するのではなく、きちんと生産的に批評できる人は、立場的にも年齢的にも自分しかいないのでは、という変な使命感に駆られております。

議論を盛り上げるべく、あえて批判的な立場から書評を書こうと思ったのですが、ガチで書いたら一万字超えそう=新刊の一章分になりそうなことに気づいて愕然としております(笑)。それだけ、本書が濃厚&骨太な内容なんですよね。

私の次回作の新書を、本書へのアンサーソングならぬアンサー新書にしたいと思いますので、今しばらくお待ちください!



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【2448日目】中央公論「新書大賞2015」特集

「フリーエージェントくん」編、エグイですが面白かったです。

本日は、15日(日)の応用研修準備+雑務。久しぶりに仕事場で一人で座って仕事ができた気が・・・。半育休は過酷ですね笑。

ツイッターでもつぶやきましたが、本日発売の中央公論「新書大賞2015」特集にて、『男子の貞操』紹介して頂きました。大賞は取れなかったのですが、随所で取り上げて頂き光栄です!

次回作も読書通の方のハートにバキューンとくるような本を書けるよう、頑張ります。

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■1月15日(木) 「生と性のバリアフリー手帳」発売開始!

■1月28日(水) セックスワークジャーナル・ジャパン2号、発売開始!

■2月15日(日) 「障がい者の性」応用研修@渋谷

■2月22日(日) ららあーと@東京

■3月8日(日) 風俗福祉基礎研修2015@渋谷

■3月22日(日) セックスワーク・サミット2015@渋谷


■4月12日(日) 福岡で解く!ニッポンの「夫婦の性」のジレンマ

■4月12日(日) 「障がい者の性」基礎研修@福岡

■5月17日(日) 「障がい者の性」基礎研修@渋谷

■5月30日(土) 「障がい者の性」基礎研修@広島

■5月31日(日) 「障がい者の性」基礎研修@大阪

■6月14日(日) 「障がい者の性」基礎研修@名古屋

■7月11日(土) 生と性のバリアフリーフォーラム2015@渋谷

■7月18日(土) セックスワーク・サミット2015 「東京五輪と性風俗の未来」

【2447日目】チャリティーアイテムのお買い上げ、ありがとうございました

エログロでしたが、ラストはさわやかなハッピーエンドでしたね。

先週から一週間続いたJAMMINさんとのコラボ企画、お買い上げくださった皆様、ありがとうございました。

いや〜〜〜、物販って、本当に難しいですね!(笑)

大変貴重な機会を頂けたので、今後の活動の糧にしたいと思います。

15日(日)の研修を皮きりに、今回の企画で販売したシャツやパーカーを着まくってイベントに参戦しますので、宜しくお願いいたします。

*********************************
一般社団法人ホワイトハンズ 
 
代表理事 坂爪真吾(さかつめ・しんご)
 
私たちは、「新しい性の公共」をつくります。
 
新刊『男子の貞操』(ちくま新書)、好評発売中!

★ホワイトハンズ:2015年のイベント予定

■1月15日(木) 「生と性のバリアフリー手帳」発売開始!

■1月28日(水) セックスワークジャーナル・ジャパン2号、発売開始!

■2月15日(日) 「障がい者の性」応用研修@渋谷

■2月22日(日) ららあーと@東京

■3月8日(日) 風俗福祉基礎研修2015@渋谷

■3月22日(日) セックスワーク・サミット2015@渋谷


■4月12日(日) 福岡で解く!ニッポンの「夫婦の性」のジレンマ

■4月12日(日) 「障がい者の性」基礎研修@福岡

■5月17日(日) 「障がい者の性」基礎研修@渋谷

■5月30日(土) 「障がい者の性」基礎研修@広島

■5月31日(日) 「障がい者の性」基礎研修@大阪

■6月14日(日) 「障がい者の性」基礎研修@名古屋

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