【1463日目】「文化」の敗北


バイク便の発表を、ゼミで拝聴していた頃が懐かしい・・・。就職したり結婚したりすると、「居場所がどうの」といった議論には関心が無くなりがちですが、いくつになっても大事なことかもしれません。


目下、牛レバ刺しの提供禁止が話題になっていますが、



これって、セックスワークの世界も全く「他人事」では無いような気がします。

「リスクはあるけど、一つの『食文化』なのだから、店側と客側の同意があるのであれば、自己責任でいいじゃないか」という主張が敗北した形ですよね。

歴史的に見れば、ストリップの規制(それに伴う業界の衰退)に関しても、「わいせつではない、文化だ」「劇場側と客側の相互了解があるのだから、公然わいせつにはならないはずだ」という主張が出ましたが、こうした主張は、規制に歯止めをかける論理にはなり得なかった。


近江商人の商売哲学「三方よし」ではありませんが、ビジネスをうまく回していくためには、「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の3つが必要になる。

レバ刺しもストリップも、「売り手よし」「買い手よし」だったが、「世間よし」にはなれなかった。

つまり、「文化だから残そう」という理屈だけでは、「誰にとっての『文化』なんだよ」「そんな『文化』、別に無くても良いじゃん」「大多数の人にとっては、文化よりも命の安全の方が大事でしょ」という理屈に負けてしまう、と。


そういう意味では、特定の対象を、行政による「一律全面規制」から保護したい場合、基盤の弱い「文化」ではなく、「制度」として、社会の中にガッチリ組み込む必要がある、と考えます。

もしくは、対象のリスクを縮減する方法を、きちんと提示する(=レバ刺しで言えば、「誰でも、リスクゼロで安全にレバ刺しを食べられる方法」を開発&普及させる)か、のいずれかでしょう。

5月のセックスワーク・サミット(http://www.whitehands.jp/sexworksummit2012.html)では、セックスワークを「文化」ではなく「制度」に組み込むための方法、そのために、ワーク自体の社会的リスクを減らす方法を議論する予定です。


さて、あっという間に2011年度も終了ですね。

明日から、ホワイトハンズ、サービス開始5年目に突入であります。これも、全国の利用者・スタッフ・代表・協力者の皆様のおかげであります!改めて、感謝申し上げます(土下座)。

新規に創業した会社やNPOの平均寿命は1年足らず、という悲惨な統計データもある中、活動5年目に入ることができるというのは、本当に幸せなことだと思います。

ただ、私の頭の中には、今後30年間のプランがすでに完成している(笑)ので、今後も世の中にガンガン働きかけていけるような組織として、頑張っていきたいですね。

*****************************************
一般社団法人ホワイトハンズ 

代表理事 坂爪真吾(さかつめ・しんご)

私たちは、「新しい性の公共」をつくります。






「性の専門職」育成プログラム:「ホワイトハンズ・プログラム」            

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